ONCE(ダブリンの街角で)[ アイルランド:2007]

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大まかなあらすじとしては、アイルランドの首都ダブリンを舞台に、ストリートで出会った男と女が音楽を通して心を通わせていく話。

アメリカでは最初たったの2館でしか上映されてなかったんだけど、口コミで広がって140館まで劇場数が増加。サウンドトラックは全米2位を記録し、2007年のアカデミー賞では、「Falling Slowly」が歌曲賞を受賞♪
先ずは映画の予告編を…

この話、主人公の男女の名前は不明です。最後までわかりません。しかもラブ・シーンどころか、キスすらしません。そして、ミュージカルではないのですが、結構音楽に時間を使っていて、これらがかなり心に響きます。

今回この映画の全米2位を記録したサントラから、特に印象的な3曲を紹介します。先ずは予告編の前半で聴いてもらったアカデミー賞歌曲賞を受賞した「Falling Slowly」。

これは初めて出逢った2人が楽器店でセッションし、エンディングでも使用されたアコースティックな楽曲。ラストで聴くこの曲はとても感動的です♪

Falling Slowly

2曲目は男が女に歌詞をお願いしたインストルメント・ナンバー。CDプレイヤーの電池が切れて、女が子供ための貯金ブタから小銭を出して寝てる子供に謝って電池を買い、歌うシーンが印象的。英歌手「Dido」を彷彿させてくれる悲壮感は涙モノ♪

If You Want Me

3つ目はこの映画の中で最も魂を揺さぶるシーンで歌われた曲。レコーディングで訪れたスタジオのエンジニア(野口五郎似)が当初バンドを馬鹿にし、ミキサーに足を上げ、やる気ナッシングだったのですが、演奏が始まるとホンモノと気付き、本気でミキシングし始めます。

When Your Mind’s Made Up

この映画はどちらかと言えば、ハッピーエンドなんです…多分。だけど、皆の期待に反します。そしてかなり後を引きます。というか、引きずります。ま、あくまでも私の想いですけど。

因みに、この2人は、
男:「Glen Hansard」
女:「Markéta Irglová」
という名前で、コンビでミュージシャンとして活動しています。

現実の2人は恋仲だった様で、映画鑑賞後はその事で何だかホッとした自分を憶えています。

アイルランドについては「U2」が結成された国であり、後は「IRA」位しか思いつかない知識が浅い自分でしたが、この映画でこの国・街に少し愛着が湧きました。

またこんな素晴らしい映画に逢えたらいいな。これ観たら皆さんもきっとそう思いますよ♪            

ではまた~♪