音楽って生き物だな。その時代・時々で、旬の音やプロデューサーによって、微妙に、そして時には大胆に音色・スタイルが変わって来ます。これはダンス・ミュージック・シーンも同様で、むしろそのサイクルはポップ・シーンとは比較にならない位速く、そしてシビアです。
「Those Guys」はHouse Music好きならお馴染みの「The Basement Boys」の変名ユニット。この年「Crystal Waters – Gypsy Woman」によって、シーンを超えた世界ヒットを飛ばした彼らが何故、敢えて、異名義でのリリースに至ったかは存じませんが、強烈なインパクトをフロアにもたらした事は間違いありません。
冒頭と曲中のボーカル・サンプリングは「Eleanore Mills – Mr Right」。これと「The Basement Boys」らしいダウナーなベース、曲の途中でのビート・ダウン(ビート・ダウンは既に使われたメソッドでしたがね)…..でも ヤラレマシタ♪
「Eleanore Mills」のサンプリングと、何だかノスタルジックなフィーリングが凄く頭と体にジワジワ浸透してくる…..そんな感じです。エバーグリーンな雰囲気が漂って来ます。まあ、これが「House Music」特有の高揚感なんですけどね。
当時日本のダンス・ミュージック・シーンを語る上で必ず挙げられる「Gold」と言う日本屈指の音響・ファッション・規模を兼ね備えたクラブが芝浦にありました。そこで聴いて踊ったこの曲のスゴさってのは今でも新鮮に覚えています。
やはり別格で特別な場所だったんだな「Gold」って…..まあ、過去の話ですけどね。書きながら何となく思い出してしまいました。以上です♪
Those Guys – Tonite [MCA:1991]