1948年6月12日、米テキサス州レキシントンに生まれた「Lyn Collins」は、幼少の頃より音楽に没頭し、14歳で初レコーディングを行う程才能に溢れた女性でした。これだけでもすごい事ですが、Collinsはこの歳に結婚もしています。
Lyn Collins
きっかけは夫が送ったデモ・テープでした。送り先はファンクの帝王と呼ばれた「James Brown(JB)」。
◆James Brown [1933/05/03~2006/12/25]
見事「JB」に認められたCollinsは、彼のバック・バンド、シンガー達の総称、「The James Brown Revue」の一員としてツアーに同行しキャリアを積みながら、本曲「Think (About It)」でデビューしました。
作曲、アレンジ、プロデュース、全部「JB」の大判振る舞い(笑)。自身もコーラスや掛け声やら色々曲中に参加もしています。
「JB」から「The Female Preacher」(女牧師)の称号を与えられたCollinsの歌いっぷりは本物です。正にファンキー!!!最高ですね。
「Think (About It)」はCollinsにとって自身最大のヒットとなるのですが、それだけでは終わりません。「Hip Hop」、「House Music」等のサンプリングを主体とした音楽に取り入られて永遠のクラシック・グルーヴとなったのです。
特に有名なのが1988年の「Rob Base and DJ E-Z Rock – It Takes Two」♪
お馴染みの「JB」の掛け声「Yeah! Woo!」(1分20秒~)、その後の「Collins」のフレーズ「It takes two to make a thing go right」を使用し大ヒットしました。
残念ながらCollinsは2005年3月13日に56歳という若さで亡くなっています。「Think (About It)」のカバー・バージョンをリリースしたアーティスト、「Patra」にフィーチャーされてこの曲をレコーディングした後でした。
何か運命的なものを感じます…..
R.I.P. Lyn Collins
Lyn Collins – Think (About It) [People Records:1972]