全米で1200万枚、全世界で2000万枚の売上を記録し、発表と同時に行われたワールド・ツアーも大成功を収めた(現在)Springsteen最大のヒットアルバム「Born In The U.S.A.」とそこからの1stシングルについての話。
※米国労働者のシンボル、「ジーンズ」が一番似合うアーティストだと自分は思っています。素晴らしいアルバム・ジャケ写です♪
◆Born In The U.S.A.
「もう70曲も書いたんだ。まだ曲がいるなら、お前が書けよ!」
アルバム「Born In The U.S.A.」のレコーディングが終わりに近づいていた頃、マネージャー兼プロデューサー「Jon Landau」の一言で、滅多に感情を出す事がないSpringsteenがキレました。
Landau:「オープニングを飾るにふさわしくて、ヒット間違いなしのシングル曲がない」
◆Jon Landau
Landauはある思いで、1stシングルについて上記の発言をしたのです。
「これぞ ”Bruce”だ! たとえ謎めいた曲であっても、”これをやろうとしていたのか!今やっとわかったよ” って言えるような曲が必要なんだ。」
Springsteenは憤慨しながらも、Landauの言葉が頭から離れず、この曲を書きました。その辺はやはり一流アーティスト。流石です♪
色んな事あったけど「Dancing In The Dark」は全米4週連続第2位を記録! 1位を阻んだのは「Duran Duran – The Reflex」と「Prince – When Doves Cry」! かなり強敵でした(これは仕方ないな)。
実は「Prince」との争いはシングルだけではありません。今では伝説になった全米アルバム・チャートのランキング争いが、当時チャート小僧だった自分をすごくワクワクさせてくれました。シミジミ
「Born In The U.S.A.」は1984/07/07にNo.1を獲得。その後4週間連続No.1となりましたが、同年08/04に「Prince – Purple Rain」がNo.1となり、24週連続1位を続けます。
同じくずっと24週間2位を守り続けた「Born In The U.S.A.」は何と1985/01/19にNo.1に返り咲いたんです。スゴイです! 奇跡の復活劇として全米チャート・ヒストリーの中でもいまだに語り草となっています♪
◆Prince – Purple Rain
Springsteenは1984年のインタビューでPrinceについて語っています。
「Princeのライヴは素晴らしい。俺の人生の中でこれまでに見た最高のライヴ・パフォーマーの一人だ。彼のショーは多くのユーモアもあり、面白い。俺の大好きなパフォーマーの一人なんだ。(映画「Purple Rain」については)映画も初期のエルヴィスの映画のようでグレイトだったよ」
自身も「第二のBob Dylan」と言われながら悩み、この様な発言したのは非常に奥深い事なのかな…勝手に思ってます。
因みにPVは、当時ま女優としては無名だったハリウッド女優「Courteney Cox」をファン役に起用。彼女がライブの途中でSpringsteenにステージに呼び寄せられ、一緒にダンスを踊るという内容です♪
Courteney Cox あの時
Courteney Cox ナウ
書いてませんけど、数えきれない功績を残しているSpringsteenですが、唯一成し遂げていないのが全米シングル1位です。本人はそんな事どうでも良い事かもしれません。でも少しはやってみるか…そう思ってると自分は信じています。
なんせアメリカを代表するロックン・ローラーで、「Boss」と言われてる男ですから! 御年68歳(現在)、ずっと応援してます♪
Bruce Springsteen – Dancing In The Dark [CBS:1984]