この曲は1960年代を代表する歌手として活躍し、27歳という若さで亡くなった、
「Janis Joplin」がモデルとなった映画「The Rose:1979年」の主題歌です。
主人公「ローズ」を演じているのは、最早アメリカを代表する歌手、女優と言っても過言ではない「Bette Midler」。
この曲はMidlerによって大ヒットし、数多くの歌手によってカバーされて世界のスタンダード・ナンバーとなっています。
日本でも映画「おもひでぽろぽろ」の主題歌として「都はるみ」が熱唱(邦題:愛は花、君はその種)。
その他、「渡辺美里」「中島美嘉」「平井堅」「大黒摩季」「MISIA」「鬼束ちひろ」等、数え切れないアーティストによって歌われています。
この曲は愛とはどういうものなのか?
ある人は、愛は川
またある人は、愛は刃物…と言う。
でも自分は、愛とは花であり、
あなたはその種…
という事をやさしく、そして力強く歌ってくれるとても深いナンバーです。
しかしながら当初映画のプロデューサー陣はこの曲に好意的ではなく却下したのですが、音楽を担当した「Paul A. Rothchild」の強い推しによって最終的に主題歌として採用されました。
そしてこの曲は全米3位、また米アダルトコンテンポラリーチャートで1位を記録し、「第17回ゴールデングローブ賞:1979年」の主題歌賞を受賞。
更に、「第18回グラミー賞:1981年」の最優秀女性ポップボーカルパフォーマンス賞の栄冠に輝きました。
映画「The Rose」をまだ観ていない人は是非この映画を観て主題歌「The Rose」を聴いて欲しいです。
あらゆる人から縁を切られ、酒と薬物で身も心もボロボロになったローズが、何千人もの人々が待つステージに上がり、歌い、そこで息を引き取るシーンは言葉に表せません。
かなり切ない最後ですが、そこからのエンドロールで聴く「The Rose」は違う感覚で心に染みてきます。
御年71歳の「Bette Midler」ですが、今年3月からブロードウェイで上演予定の
ミュージカル「Hello, Dolly」で主演するそうです。
しかも初日の売り上げがブロードウェイ記録を樹立!
凄いですね。
因みにこれ程の大物ですが、まだ日本では一度も来日公演が行われていません。もし来日したら絶体行きたいと思ってます。
※日本語訳付きのPVを張ります。素晴らしい歌詞と歌いっぷりです。訳してくれた方に感謝。
Bette Midler – The Rose [Atlantic:1979]