今じゃ死語…と言うかね、そもそも誰も知らないのか…「ブラック・コンテンポラリー(ブラコン)」を…時はディスコ全盛期。アダルト&シック、骨太なサウンド且つ洗練されたサウンドでアーバン・ディスコなんて言われてたな。
そんなスタイリッシュな音の頂点に君臨していたのが御大「Quincy Jones」で、師匠が絶頂期にリリースしたアルバム「The Dude」に収録されてるのが本日の曲です。
皆さんご存知ですが、師匠は演奏者でプロデューサー。1950年代から第一線で活躍を続け、グラミー賞をはじめとする音楽賞を多数受賞し、ブラックミュージック界のみならず米国のポピュラー音楽界におけるビッグ・ネーム中のレジェンド。
↑ダンディか?←それはゲッツ
当然各界で様々な親交がある訳で、「The Dude」にもその顔の広さを披露してくれてます。
Chaz Jankel
James Ingram
Stevie Wonder
Patti Austin
Steve Lukather(TOTO)
Michael Jackson
etc…….
師匠の前じゃ上記のビッグ・ネーム達も子供の様に感じます。今更ですがスゴい人だな~♪
で、本日の曲はボーカルに4歳にしてアポロ・シアターにてデビュー、5歳の時にRCAレコードと契約した「Patti Austin」が担当。因みにAustinの洗礼時にJones師匠は代父を務めています。言わば親子関係。
シングルとして大ヒットした「Ai No Corrida」や「Just Once」と違い、プロモでしかシングルが出回っていないため隠れヒットになってますが、Austinの歌唱力とライト・タッチ(ここが師匠の手腕)なディスコ・アレンジがこれぞ正しくアーバン・サウンド♪
因みに「Razzamatazz」は元気って意味です。
とっても前向きな曲なんです。
We can make it better with
a little bit of Razzamatazz.
少しでも元気があれば良くなるよ♪
後、忘れちゃいけないのが「Rod Temperton」。Jones師匠に作曲の才能を買われ、1979年以降にJones師匠がプロデュースするアーティストほぼ全員に楽曲を提供。「Razzamatazz」もTemperton作です。
◆Rod Temperton [1949/10/19~2016/10/05]
Tempertonがいなかったら「Thriller」はありえなかった位の大作曲家なんです。日本じゃ彼は「Hidden Figure(隠れた人物)」の1人なのかな。書きながらそんな事を思いました。
Quincy Jones – Razzamatazz [A&M:1981]