Hip Hop」と「House Music」。前者はニューヨークのストリートで生まれ、後者はシカゴのクラブで生まれました。生まれた場所は違いますが、両者共に貧しい黒人層から支持された事、そのサウンドは過去の曲からサンプリングされた事、DJの競い合いから生まれた点については同一の文化的背景があります。
この2つの音楽が融合し、「Hip House」と呼ばれるジャンルが誕生し、1980年代後半から90年代にかけて多くの曲がリリースされました。
「Tyree」こと「Tyree Cooper」はシカゴ出身のプロデューサーで、高校卒業後に共同でクラブを運営する程「House Music」に衝撃を受け、同時にトラック制作をスタート。シカゴの名門レーベル、D.J. International Records」のサブ・レーベル、「Underground」から「I Fear The Night」でデビュー。
その後「The Whop」、「Acid Over」等のヒット後、「D.J. International Records」からリリースしたのが本作「Turn Up The Bass」。
トラック中ほぼ全編で聴こえる「Yeah! Woo!」は、「Lyn Collins – Think (About It)」からサンプリングされた「James Brown」の掛け声。当時流行りました。
スクラッチは盟友、「Fast Eddie」。ラップはHip Hop界のレジェンド「Afrika Bambaataa」の従兄弟「Kool Rock Steady」。「Hip House」ブームの火付け役となった重要な1曲です♪
ではまた~♪
Tyree – Turn Up The Bass [D.J. International:1988]