ダンス・ミュージックの世界で「Garage」ってのは「Paradise Garage」でプレイされてた曲を指します。ところがいつしか「Garage」は「ソウルフルなボーカルなボーカルを擁したハウス・チューン」として広まりました。
これは「英国の音楽記者による間違った記事によるもの」だとか、「ボーカル・ハウスとインストルメンタル系のトラックを区別するため」だとか言われています。どちらにせよイギリス人が命名した….と言われています。
※英国解釈の「Garage」は、「Paradise Garage」で幅広くプレイされた音楽の一部なので間違ってないですが…
一方、「Garage」は、N.Y.のお隣「New Jersey(N.J.)」で独自に進化し(決してN.Y.に対抗して生まれたものではない)、「House Music」の新たなジャンルとして確立されました。
「Paradise Garage」閉店後、N.J.のクラブ「Zanzibar」の看板DJとしてシーンを牽引したレジェンドの1人、「Tony Humphries」の功績によるところが大きいです。
◆Tony Humphries
Humphriesは自身のスタイルについてこう述べています。
Humphries:「ゴスペル的でジャジー、そしてメロディを重視してたんだ」
それに加え、HumphriesはN.Y.の「Kiss FM」でラジオ番組(DJ Mix Show」を持っていて、そこではまだ誰も聴いた事のないプロモ音源をガンガン流し、シーンの最先端を紹介。更に地元N.J.のアーティストを育て支援します。
そしてこれが「New Jersey Sound」と呼ばれ、いつしか「Garage」の代名詞となり、「Garage」は複数の意味を持つ音楽として世に広まっていきました。
そんなTony師匠が関わったN.J.出身のユニット「Blaze」のハウス・チューンが今日聴いてもらう楽曲です。音はかなりシンプルでチープ。シカゴ・ハウス・テイスト満載です。ドラムのエフェクトの掛け方がかなり大箱向けで気持ちいい♪
今「Garage」はどんな意味で浸透してるのかな? 今日読んでくれた内容も正解じゃ無いかもしれません(笑)。もし興味持った方がいれば是非自身で調べて頂きたい。そんな事を思ったエントリでした。ではまた~♪
Blaze – If You Should Need A Friend [Quark:1987]