Manuel Göttsching は10代後半から活動を始め、「Ash Ra Tempel」のリーダー及びソロ・アーティストとして数々のリリースや演奏を発表してきたアーティスト。
Göttsching は少なくともクラウト・ロックの歩みにおいて、また広義のイージーリスニングやアンビエント、ニューエイジにおいて非常に重要なギタリストとしてリスペクトされています。
1981年、Göttsching が自宅スタジオの機材を使い1人だけのセッションを試みた際録音されていた「E2-E4」は、約60分という尺にも関わらず、あまりの完璧さに当の Göttsching 自信が当惑しリリースをためらったらしく、色んな経緯を経て1984年に発表されました。
「E2-E4」はアルバムのタイトルになっていて、それが9つのトラックに分かれていますが、次のトラックに移ってもいつ変わったかはわかんないんですよね(笑)。特に初めて聴く人にとっては。
まあ言うなれば「組曲」ですよね。これはね。自分としては「超大作」だと思っています。
しかしながら「E2-E4」は称賛を受けた半面、酷評も多かったのは事実。常に世間の一歩先を行くサウンドを提示してきた Göttsching にとってはいつもの事だったのかもしれませんが…
「E2-E4」はリリース当時よりクラブ・シーンでは注目されていましたが、1990年初頭よりハウス・テクノの始祖として再評価を受け、現在でも多くのアーティストから指示されています。
「E2-E4」を当ブログで初めて知り興味を抱き、聴いてみようかなと思った方にお願いがあります。かなり長い1曲ですが、是非これは最初から最後まで聴いて欲しいと思います。
「E2-E4」は今で言うダンス・ミュージックではありませんし、これから起承転結を得るのは難しいかもしれません。でもこのミディアム・テンポから、そよ風の様に気持ちよく繰り広げられる壮大な世界は、きっともう一度聴きたくなる気持ちにさせてくれますよ♪
では、また~♪
Manuel Göttsching – E2-E4 [Inteam GmbH:1984]