80年代のポップ・ミュージックを体験してきた人間にとって「Miami Sound Machine(以下 MSM)」はかなり重要なアーティスト。そして MSM と言えば先ず「Gloria Estefan」が頭に思い浮かびます。
キューバ生まれの Gloria はキューバ革命後、家族ごとアメリカに亡命し移住しました。その後奨学金を得てマイアミ大学に入学。かなり優秀な学生だった様で、在学中に CIA からスカウトされた事でそれを証明しています。
しかし彼女は音楽の道へと進みます。
1975年、Gloria は後の夫となる「Emilio Estefan」と出会い Emilio が率いるバンド「Miami LatinBoys」に参加。その後 MSM に改名し、80年代にブレイクしたのです。
本曲「Conga!」は彼らにとって9枚目のアルバム「Primitive Love」からのシングル・カット。ノリノリのラテン・ビートでバンド初の全米Top10入り(10位)を記録した記念すべきトラック。
この曲の後、MSM は全米1位(Anything for You)やハリウッド映画の主題歌のリリース、アトランタオリンピック閉会式でのライブ等でアメリカを代表するアーティストの一つとなりました。
でも自分はやっぱね、「Conga!」なんですよ。しっとりさせてくれるバラードもとても魅力的なんだけどね。何だかんだと苦労して成功したシンボルみたいな曲だと勝手に思ってますが…
因みにPVなんですが、退屈なラテン系音楽の発表会で、突然指名され演奏するハメになった MSM がConga! を演奏して皆ノリノリになり、最後はお堅い重鎮の皆さんも拍手喝采となる、ある意味お約束な展開(笑)。
でもこれが良いんです!シンプルな故にもう一回観ちゃいますよね。何回観てもサイコー♪
余談ですが、Gloria は1990年3月、乗車中のバスにトラックが追突する交通事故に遭い、1年間のリハビリの末に復帰し、今でも元気に活動しています。
因みに MSM は更なる改名を経て現在は、「Gloria Estefan」として活動しています。
では、また~♪
Miami Sound Machine – Conga! [Epic:1985]