「a-ha」はノルウェーの3人組(Morten Harket、Pål Waaktaar-Savoy、Magne Furuholmen)が1982年に結成したバンド。翌年3人は渡英し、1984年に本曲「Take On Me」でデビューしました。
しかしながら英国の名音楽プロデューサーで、80s電子音楽の至宝と言われてる「Tony Mansfield」によってプロデュースされた「Take On Me」は、本国ノルウェーでは3位を記録しますが、世界的には全く売れませんでした。
これが所謂「1st Version」と言われていて、翌年1985年に同じく英国のミュージシャン「Alan Tarney」によってプロデュースされた「2nd Version」によって世界は「Take On Me」を知ることになります。
この再レコーディングが見事に大当たりし、自分の様な(当時)ド田舎の高校生が街のレコード店に足を運ぶ事になったんです♪
まあ音も最高なんだけど、大当たりした最大の要因はやっぱ映像なんじゃないかな。PV は当時数々のアーティストの楽曲を監督(Michael Jackson – Billie Jean等)した「Steve Barron」が担当。
実写とロトスコープを活用したアニメーションが特徴で一応ストーリーがあります。
※ロトスコープ
モデルの動きをカメラで撮影し、それをトレースし、アニメーションにする手法。
女の子がカフェでコーヒー飲みながらコミック雑誌読んでたら、劇中の主人公(リード・ボーカルのMorten Harket)にウィンクされ、コミックの世界に引き込まれて….
この続きはお馴染みなので割愛しますが、観た事ない人は是非観て下さい。良い感じのちょっとした冒険ロマンティック・ストーリー(言い過ぎかな)になってます。
今となっては大した映像技術ではないかもしれませんが一見の価値ありです。
※余談ですが Harket とPV の女の子(Bunty Bailey)はこれがきっかけで暫くの間付き合ってたそうです。
この曲の内容としてはかなり端的に言うと求愛ソングです。中々心を開いてくれない彼女に対して自分の気持ちを受入れてと頑張ってる曲。自分にもそんな事あったっけ?(笑)。
因みに「Take On Me」は「僕を受け入れて」って意味で、その後に続く「Take Me On」も同じ意味なんだそうです。
「Take On Me」は1986年のMTV Video Music Awardsで6部門を受賞。PV の監督だった Barron は90年代に入り映画監督としても活躍。「a-ha」は2010年に
一旦活動を停止しましたが最近再結成の動きがあるみたいです。頑張れ~♪
a-ha – Take On Me [Warner:1985]