「The Brothers Johnson」…名前から推測される通り、「Louis Johnson(ベース)」と「George Johnson(ギター)」が中心となって、L.A.(米国)で結成されたジャズ、ファンク、R&Bバンド。
最初は「Johnson Three Plus One」ってバンド名で10代からプロとして活動。主に「Billy Preston」のバック・ミュージシャン等を務めていた実力派グループでした。
◆Billy Preston [1946/09/02~2006/06/06]
キーボード奏者として「Beatles」や「Rolling Stones」を始めとする多くのミュージシャンたちと共演し、ソロ・シンガーとしても活動。後に「5番目のビートルズ」と呼ばれた。
転機は「Beatles – Hey Jude」のカバー。これを聴いた御大「Quincy Jones」が、彼らを自身のアルバム「Mellow Madness」に招きました。ここから「The Brothers Johnson」がブレイクしていきます♪
◆Quincy Jones
演奏者でプロデューサー。1950年代から第一線で活躍を続け、グラミー賞をはじめとする音楽賞を多数受賞し、ブラックミュージック界のみならず米国のポピュラー音楽界におけるビッグ・ネーム中のレジェンド。
本日の曲「Stomp!」は、4thアルバム「Light Up The Night」からのシングル。アルバムも大ヒットしましたが、「Stomp!」も「The Brothers Johnson」にとって最高のヒットを記録!
全米7位、R&Bチャート1位! プロデュースは当然Jones師匠♪
「Stomp」は「足を踏み鳴らす」って意味です。ディスコ用語でもあります。ステップを踏むって事です。
この時代ロック、ファンク、ジャズ、R&B…(ポップ・ミュージックは敢えて除きます)のミュージシャン達は得体のしれない「Disco」と対峙を余儀なくされました。「The Brothers Johnson」もしかり…
既に「Quincy Jones」はそれを(楽々)突破していました。「The Brothers Johnson」もあれこれ考えたと思います。かなり重大な決断だったでしょう。なんせ「Disco」です。「Disco Sucks(クソ・ディスコ)」なんて言われてた時代ですから…
しかしながらこの後「The Brothers Johnson」…特にベースの「Louis Johnson」はレジェンドとしての道を歩みます。一連の「Michael Jackson」のアルバムや「George Benson」「Herb Alpert」等の作品へ参加。
そしてLouis師匠は驚異のテクニックから「Thunder Thumbs(雷の親指)」とあだ名され、スラップ・ベーシストとしてのレジェンドにもなっています。「Stomp」のブレイクでもその超絶テクニックを堪能出来ますよ!
たかが「Disco」、されど「Disco」…「ウ●コ」とまで言われた音楽が、様々なミュージシャンの運命を変えました。そんな話でした♪
The Brothers Johnson – Stomp! [A&M:1980]