この曲は突然現れました。分かっていたのは「Basement Boys」プロデュース。ただそれだけ…
◆Basement Boys
「Teddy Douglas」と「DJ Spen」からなるプロデュースチーム。90年代初期を代表するHouse Music Makerとして名高い。
ボーカルは本物のジプシーが歌っている…当時こんな噂が飛び交ってました。バカ正直な自分達はそれを鵜呑みにし吹聴しまくる訳だ。元FBI捜査官…てのもあったな。
…全部ウソでした…すみません(笑)。
「Crystal Waters」の父はジャズ・ミュージシャン「Junior Waters」、叔母に著名なジャズ・シンガー「Ethel Waters」。幼い頃より恵まれた音楽環境で育ち1989年にMercuryと契約し本日の曲「Gypsy Woman」でデビュー。これが真相。
この曲は金沢のクラブ・ディスコでも大ヒットしました。でも苦労したな。なんせ曲調は決して明るくないし、ボーカルもダウナー系(これが重要)でやる気が感じない。
最初はフロアで全然受けない。
でも自分はコレを推すと決め色々考えた。
①インストバージョンで繋ぐ(ノスタルジックな高揚感が最高に気持ちいい)。
②「La da dee la do dow」のフレーズに繋ぎ「La da dee la do dow」をのみ繰り返す(とにかく憶えてもらう)。
③そこから曲の頭に繋ぐ。
努力の末、金沢でも大盛り上がり! 自分の曲だと思ってプレイした結果が報われた瞬間だ♪
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She wakes up early every morning
Just to do her hair now
Because she cares you all
彼女は毎朝早く起きて髪を整えるの
だらしない格好じゃ失礼だから
Her day wouldn’t be right
Without her make up
She’s never out of make up
ちゃんとメイクをしてないと
1日が台無しになるから
彼女はいつでもメイクは欠かさない
She’s just like you and me
But she’s homeless, she’s homeless
As she stands there singing
for money.
みんなと同じなのに
彼女はホームレス
だからいつも道端で歌って
お金を稼いでるのよ
La da dee la do dow
La da dee la do dow…
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ホームレスの女性をジプシーに例えて歌っています。クラブ・ミュージックとしては似合わない歌詞なのかもしれませんが、全世界のフロアでヒットし、ポップ・チャートも席捲したのです。
全米8位
全米クラブ・チャート1位
全英2位
その他各国でナショナル・チャート1位…
まさかここまでヒットするなんて思ってなかったけどね。
ホント、良い曲です♪
Crystal Waters – Gypsy Woman (She’s Homeless) [Mercury:1991]