1970年代はロック・ミュージシャン、グループにとって選択の時代でした。それは何といっても「Disco」の襲来につきます。
この得体の知れないブームに乗るか乗らないか…それともチョットやってみるか…。プライドとの闘いだったと推測します。
※その中でも最大のインパクトをもたらしたのが、「The Rolling Stones – Miss You」だったと個人的には思ってますが…
「Dan Hartman(米ペンシルバニア州出身」は10代の頃から音楽活動を開始。当時から作詞作曲をこなし楽器も多彩。キーボード、ギター、ベース、パーカッション、ボーカル…かなりのマルチ・プレーヤーとして地元を中心にマズマズの人気だったそうです。
そんな Hartman も Disco の洗礼を受けたアーティストの一人。
しかしながら Hartman は他のアーティストと違って、軸足を自身の音楽に残したままDisco Music を取り入れたのではなく、完全にDisco の世界に移行し、そのまま骨を埋めた稀有なミュージシャン。
本曲「I Can Dream About You」は70年代後期に成功を収めた勢いを継続しリリースされた Hartman最大のポップ・ヒット。
ヒットした要因はもう一つあって、それは1984年の米国映画、「Streets of Fire:ストリート・オブ・ファイヤー」の挿入歌として使用された事です。
PV ではバーのTVの中でこの曲を歌っている映画のシーンが見えます。
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No more timing each tear
that falls from my eyes
もう、涙いてる場合じゃないね
I’m not hiding the remedy
to cure this old heart of mine
今までの自分の想いを、
つつみ隠さず癒すんだ
I can dream about you
If I can’t hold you tonight
君の夢を見よう
今夜君を抱けなかったら…
I can dream about you
You know how to hold me
just right
君の夢を見るんだ
しっかり僕を抱いてくれよ…
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この曲は彼女の事をいつも想ってる彼の気持ちを歌った曲。かなりその娘に夢中な歌詞が、この後続きます。
でも全然イヤらしくなくて、とても爽やかな印象を受けます。Disco というより Popな楽曲です。
「Dan Hartman」は 1994年に HIV からの合併症による脳腫瘍で他界しています。亡くなる直前まで音楽制作をしていたそうです。
Dan Hartman – I Can Dream About You [MCA:1984]