本作は全英チャート14週連続1位を記録し全世界で1000万枚を売り上げているイギリスのロックバンド「The Verve」の3rdアルバム「Urban Hymns:アーバン・ヒムズ」からのリード・シングルで、こちらも全英チャート2位を記録する大ヒットとなりました。
アルバム全体を通して、ストリングスを大々的に取り入れたメロディ重視のサウンド構成となっていて、この曲も同様にストリングスのフレーズが印象的で綺麗な曲です。
初めて聴いた時は一瞬「Enya」かと思った程(笑)。
実はこの曲元ネタがあります。楽曲における元ネタといえばRapやHouse Musicを思い浮かべるんですが、この曲も当時ではありがちな無断使用での著作権侵害を訴えられ、曲のクレジットが変更されています。
元ネタとなったのは「The Rolling Stones:The Last Time」という曲。
原曲にはストリングスによるフレーズは存在しませんが、The Rolling Stonesのマネージャーでありプロデューサーでもあったアンドリュー・オールダムが「Andrew Oldham Orchestra」というバンドでカバーしたバージョンにこのストリングスのフレーズが入っているという事で、曲のクレジットは「Mick Jagger & Keith Richards」に変更となっています。
いろんな事や想いが詰まったこの曲。サンプリングのトラブルがあっても良い曲であることは変わらない。
おおざっぱにいうと「人生はほろ苦い交響曲。良いこともあれば悪いこともある」そんなメッセージが込められているんだと思います(多分)。
さてと、もう一回聴いてみるかな。
The Verve – Bitter Sweet Symphony [Hut:1997]