1970年代前半、N.Y.に登場した「ディスコ」はゲイ・アンダーグラウンドの起源であり、そこはかつて、自由と愛に溢れ、ダーティでスリルに満ちたパワー・スポットでした。
秘密で危険な場所
かつてディスコはこう言われていました。魅力的な形容です。
でもね…「行くな」と言われたら余計行きたくなる。
では行ってみよう♪
ドキドキ…!
ワクワク…♪
そこでは人種・性別の壁はなく、ホットでセクシーな音楽が経験した事がない音量・音質で流れ、皆解放されて行くピースフルな世界♪
やがてこの「秘密の楽園」は商業的に利用され、一般ピープルが訪れやすい娯楽施設になり、少なくともスリルとファンキーは無くなって行くのです。
ディスコの終焉か?
否、終わりの始まりです。
元「Bee Gees」のマネージャーでミュージカルのプロデューサーとして著名だった「Robert Stigwood」は、ある日自身が手掛けている映画のために新曲を4曲「Bee Gees」に依頼しました。
◆Bee Gees & Robert Stigwood
その映画は「Saturday Night Fever」…言わずと知れた「John Travolta」の大出世作♪
本日の曲「Stayin’ Alive」は同映画のサウンドトラックからの2ndシングル。
映画の冒頭から聴けるこの曲は、映画封切り1週間前からあらゆる映画館で「Saturday Night Fever」のプロモーションで流されました。
リリース前から「Stayin’ Alive」の人気は高まってた訳です。
そして当たり前のように1978年2月4日に全米1位となり、その座を4週間キープ♪
この後に続く「Night Fever」で「Bee Gees」はコマーシャル・ディスコの頂点に立ちました♪
えーっと…ディスってる訳じゃないですよ。自分「Bee Gees」大好きですから♪
当時、有名なサウンドトラックは、税金対策のためフランスで録音されているものが多かったそうです。「Stayin’ Alive」もパリのスタジオで録音されました。
「Stayin’ Alive」はレコーディング直前、ドラムの「Dennis Bryon」母が亡くなり急遽代替メンバーを探すことになったんですが、替わりが見つからずドラムマシーンを使用する事になりました。
でもメンバー皆納得が行かず、既に録音されていた「Night Fever」のドラム・パートをサンプリングしループ♪ これが、この曲全体を通して変わらないリズムの理由です。元ネタ演奏はもちろん「Dennis Bryon」♪
この映画のおかげで日本でもディスコ・ブームがやって来ました。この時から「秘密で危険な場所」は日本にも沢山あったんです。某大手ディスコ・チェーンが台頭するまで…(笑)♪
Bee Gees – Stayin’ Alive [RSO:1977]