8枚目のアルバム「The Game」からの3枚目のシングルとしてリリースされた本曲は、結果的に「Queen」最大のヒット曲となりました。
◆The Game
「結果的に」と書いたのは、この曲に色んな逸話があるからです。
「Queen」は全員が作詞作曲を行い、ギター・キーボード(ピアノ・シンセサイザー・チェレスタも含む)が演奏できるマルチ・タレントの集合体です。
とは言っても大体曲を書くのは「Freddie Mercury」か「Brian May」。でもこの曲はそれまでシングル1曲しか書いていない「John Deacon」によるもの。
◆Queen
Deacon
「この曲が浮かんだ時、あまりの馬鹿馬鹿しさにメンバーに言わなかった。だけど、Freddieが是非レコーディングをしようといってくれたんだ」
何が「馬鹿馬鹿しかった」んでしょう?
書かなくても有名な話ですが、この曲は「Chic – Good Times」に余りにも類似しています。特にベース・ラインが…
Deaconもその事を「馬鹿馬鹿しい」って言ってるんだけど、メンバー中最も天才(色んな意味で)なFreddieが推した事でシングル・カットされました。
「Chic」の「Nile Rodgers」はこう言っています。
「こんな話が出たのは、Johnが僕たちと仲が良くて、スタジオに年中来ていたからじゃないかと思うよ。でもそんなことは構わないんだ。」
Rodgers師匠は心が広い!
◆Nile Rodgers
そしてこの曲、当初「Michael Jackson」に提供されたそうですが、Michaelのマネージャーから難色を示されたものの、Michael自身から「ぜひQueenが歌うべきだ」と強く薦められリリースに至ったそうです。
◆Michael Jackson
その他、ドラムの「Roger Taylor」が「あまりにもディスコすぎる」…って不満だったらしく、嫌々ドラム叩いていた…とか、結構問題作だった訳です。
でもこの曲、ディスコ・クラブやラジオのDJがこぞてってオン・エアー♪
7週で全米1位(当時ではかなり速い)
チャート・イン37週間(かなり長い)
全米ブラック・チャート2位
(英国の白人バンドなのに)
音楽は人種を超えて支持されるのだ♪
で、今週はいよいよこの映画が観れる!
観たらレポートします!
音楽ファン必見だな♪
Queen – Another One Bites the Dust [EMI:1980]