「Vanilla Ice」はマイアミ・レイクス(フロリダ州)出身のアーティスト。
1989年にインディーズアルバム「Hooked」でデビューし、翌年リリースしたアルバム「To The Extreme」が大ヒット。
本日聴いてもらうこのアルバムからのシングル「Ice Ice Baby」が全米1位となり700万枚を売り上げ時の人となりました。
売れた要因は「Queen & David Bowie – Under Pressure(1981年)」をサンプリングした事。これに尽きる。
この曲確かに売れました。でもこの人しょーもない経歴詐称発覚で人気攻落…
ゲットー育ち
モトクロスの大会で優勝した…等
ホントしょーもないウソですな。
で、この後リリースしたアルバムが記録的な失敗に終わった「Vanilla Ice」ですが、追い打ちをかける様にある事で訴えられ敗訴します。
それは「Ice Ice Baby」が無許可で「Under Pressure」のサンプリングを行った事。
えっ…ちゃんと許可取れよ…
まあ、この当時はサンプリングの是非が問われた時期。「Ice Ice Baby」だけでなく多くの曲が問題になりましたけど。
さて当の「Freddie Mercury」は初めて「Ice Ice Baby」を聴いた時本当に「Under Pressure」だと思ったそうですが、事実を知るとかなり困惑していたそうです。
長年「Freddie Mercury」のアシスタントを務めた「Peter Freestone」はこう言っています。
「Freddieが朝食の手を突然止めて眉をひそめたから、僕はてっきり食事に問題があったのかと思ったんだ。そしたらあの曲に聞き入って、自分の耳が信じられないと言っていたよ。酷いパクリだ…って笑っていたけどね」
◆Peter Freestone
結果、「Queen」と「David Bowie」が「Ice Ice Baby」にクレジットされました。
Roger Taylor:
「フロリダ出身の白人ラッパーね……最高じゃん」
Brian May:
「ラップに魅力は感じない」
結構「Queen」のメンバーは皮肉・文句を言ってましたが、敗訴した後「Brian May」はこう語っています。
「Iceは裁判で清算したからもう彼に対して嫌な気持ちはないよ。それにあの曲のおかげで今まで Queen を知らなかった沢山の人達に僕らの曲を宣伝できたしね」
因みに「Ice Ice Baby」は全米1位となった初のラップ・ソングと言われています。
否、それは「Blondie – Rapture(1981/3/28_2週連続1位)」だろ!…….こんな声も聞こえます。
前者は楽曲全体がRap
後者は曲の1部がRap
共通してるのは両曲共に白人アーティストによるもの。
RapはHip Hopの構成要素の1つ。
黒人による文化のプライドです。
両曲について当の人々はどんな想いなのかな…
話を戻しますが、「Freddie Mercury」のアシスタント、秘書を長年務め、50万ポンド(現在のレートで約7200万円)の遺産を相続した「Peter Freestone」が映画「Bohemian Rhapsody」に登場しないのはなんでだろ…
かなりの重要人物なのにね。
書きながら思ってしまいました。
ま、いいか…
では、また~
Have A Nice Weekend ♪
Vanilla Ice – Ice Ice Baby [SBK Records:1990]