1970年2月7日付Billboard Hot100で1位を獲得した「The Shocking Blue – Venus」はアメリカ以外でもフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギーで1位を獲得。日本では最高2位、洋楽チャートでは12週連続1位を記録し世界的ヒットとなりました。
時を超えて16年後、「Venus」は再びPop Musicの頂点に立ちます。それまでほぼイギリス国内限定ヒットしか出していなかったアイドル・グループ「Bnananarama」がこの曲をカバーし、1986年9月6日にBillboard Hot100で1位を獲得。彼女達は遂に世界的なアイドル・グループとして認められたのです。
本曲のサウンドは80年代を代表する音楽プロデューサーチーム「Stock Aitken Waterman」(通称SAW)が担当。私は彼らの運営するレコードレーベル「Pete Waterman Limited」の略称で「PWL」と呼んでいます。
「PWLサウンド」はポップでユーロ・ビート調なサウンドを擁し親しみ易く、ディスコ・ミュージックとの愛称が抜群で、日本でもバブル期の波に乗って爆発的な人気を誇っていました。
80年代のPop Musicの流行りはDance Hitと直結してる事が多かったです。先ずはディスコで火がついてヘビー・ローテーション、その勢いでヒット・チャートを駆け上ります(逆もしかり)。
流行り廃りが激しいダンス・ミュージック発ともいえる本曲は実に息の長い人気を保っていたのを今でも覚えています(日本限定かもしれませんけど)。「Venus」がフロアで鳴り響くと「お立ち台」の奪い合いになっていたのがとても懐かしいですね♪
Bananarama – Venus [London Records:1986]