「フィラデルフィア・ソウル」を代表する名盤、「MFSB – Love Is The Message」に収録されている超名曲。
House Music のルーツ中のルーツとして昔からのクラブ・ミュージック好きにはお馴染み。
※Philadelphia (Philly) Soul:フィラデルフィア(フィリー)・ソウル
1970年代前半に一世を風靡したフィラデルフィア発のソウルミュージックの一形態。作品の大半がシグマ・スタジオで制作されたことによりシグマ・サウンドとも言われる。ストリングスを要した華麗で柔らかく甘めのサウンドが特徴。
上記ウンチク(from wiki)の「シグマ・スタジオ」で演奏していた数十人からなるミュージシャン集団が「MFSB」。彼らこそフィリー・ソウルを支えた縁の下の力持ちなんです。
この曲、何で未だに愛され続けているんでしょう?誰が発端なのか? やっぱり「Larry Levan」なのか?…
Larry Levan
色んな逸話があるんですが、最初にこの曲は「David Mancuso(故人)」が自身のパーティー「The Loft」のレコードし、「Nicky Siano」が「The Gallery(N.Y.にあったクラブ)」のモノだと主張していました。
David Mancuso
Nicky Siano
この2人は「Larry Levan」に影響を与えた言わば師匠の様な方々。Levan 本人も諸先輩達に負う部分を隠そうとしなかったと言われています。
もちろん他の N.Y.のDJも「Love Is The Message」をプレイしていたんですが、結果 Levan は自身の力で彼のモノと認めさせたのです。
Nicky Siano & Larry Levan
こうして「Paradise Garage」のテーマ・ソングになった「Love Is The Message」ですが、色んなバージョンが存在するので、先ずはマストな3バー
ジョンを紹介いたします。
①Special Edits by The Cuco
正体不明「The Cuco」こと「Irving Lugo」によるEDIT(編集)バージョン。14分強の尺でありながら飽きさせないセンスが凄いです。
②Special Edits by Mr. K
当時「Paradise Garage」のメンバーであり、今では伝説のDJとして名高い「Danny Krivit」のバージョン。おそらくクラブで一番お馴染み。
③Pal Joey – Love Is The Message
1980年代後期、最注目されていた N.Y.のプロデューサー「Pal Joey」による、EDIT(編集)…というより REWORK(リメイク)。ドープなドラムプログラミングが最高。
「愛はメッセージ」……
この曲に込められた思いです。
ずっとずっと愛され続けてくと思います今年も自分なりの「メッセージ」を発信して行きます。受け止めた方々、どうぞよろしくお願いいたします♪
MFSB – Love Is The Message [Philadelphia International Records:1973]