「House Music」が産声を上げた1980年代初期以降、全米各地に広がったこの究極のダンス・ミュージックは様々な解釈で独自の色を付けていきます。
「House Music」が生まれたシカゴに程近い(近いといても380㎞)デトロイト(ミシガン州)でも、DJ/アーティストが独自のセンスとアイデアで「House Music」を洗練化しました。
その結果今日のダンス・ミュージック・シーンに欠かせない音楽ジャンル「Techno」が誕生したのです。
「Techno」って音楽は「House Music」以前に実は既に使われています。「YMO(Yellow Magic Orchestra)」や「Kraftwerk」等、我々古い世代にはお馴染みのアーティストの事だったりします。
「テクノ・ポップ」なんて言われてたな。
なので、本日ウンチク垂れるのは「House Music」以降の「Techno」の事だと思ってください。
「Techno」は「Juan Atkins」「Derrick May」「Kevin Saunderson」等1980年代中期にデトロイトで活動していた DJ/アーティスト がオリジネーターと言われています。
繰り返しになりますが、デトロイト発の「HouseMusic」が、この地で解釈され独自の音楽ジャンルになったのがこの頃なんです。
当時、欧米のジャーナリストの取材で、「あなた方の音楽を何とよぶのか?」と問われたレジェンド Atkins は、
「We Call It Techno!」
と答えたのがこのジャンルの始まりだそうです。
前置きが長くなりました。今日の曲はレジェンドの一角「Kevin Saunderson」のプロジェクト「Inner City」の歴史的大ヒット。
※ちょっと Vin Diesel(俳優)っぽい
ボーカルは透き通っていて、且つ、ちょっと気だるい感がたまらない「Paris Grey」。
この曲の歌詞は、パーティーする時は大勢の人々は必要なくて、最高の音があれば良いし楽しめるよなんて歌ってます。
でもこの曲は今でもずっと愛され続けていて、フロアで掛かればみんな集まってきます(笑)。最高の1曲です♪
こんなフレーズも歌われます。
We’re having big fun and
the party just begun
朝方迄踊りあかし、酒とアレ(笑)で疲れた人々に向けてこの曲が投入されます
(踊るしかないw)。
パーティーは始まったばかり…
良い Big Fun を ♪
Inner City – Big Fun [Virgin:1988]