アメリカン・ハード・ロック・バンドの先駆者で、世界的にも有名なロックバンド Van Halen リーダー兼ギタリスト Edward Van Halen が亡くなりました。享年65歳 [1955年1月26日 – 2020年10月6日]。
息子で同じく Van Halen のメンバーである Wolfgang は 画像と共に以下のコメントを発信しています。
これを書かなければならないなんて信じられませんが、父 Edward Lodewijk Van Halen が今朝、長く困難にわたる癌との闘いを終えました。
彼は最高の父親でした。ステージで一緒に過ごしたすべての瞬間が贈り物です。私の心は壊れ、いつこの喪失感から立ち直れるかどうかわかりません。父さん、大好きです。
親子でステージに立てるなんてミュージシャンにとって最高の瞬間の1つだと思います。
Eddie の愛称で愛された Edward Van Halen は、「ライトハンド奏法」を広く普及させた事でも知られ、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第8位に(2011年改訂版)ランクインされています。
◆ライトハンド奏法
右手の指でのハンマリングやプリングにより音を出す独特のギター演奏で、日本以外ではではタッピングと呼ばれています。後世のギタリストに多大な影響を与えたギターサウンド。
因みに Eddie師匠はギターのみならず、バイオリン、ピアノも演奏出来るマルチ・プレーヤー。
これはバンド初の全米トップ10入り&1位(5週連続)を記録した Jump のPVを観れば分かる通り。素晴らしいギターとシンセサイザーの演奏を披露してくれます♪
自分が Eddie師匠で最も記憶に残ってるのが、Michael Jackson – Beat It でのギター・ソロ♪
当初この依頼を Quincy Jones から受けた時、Eddie師匠はイタズラ電話かと思ったそうですが、その電話が本物であることを確認後、Allan Holdsworth(ギタリスト)から借りたアンプを使って、ギター・ソロをノーギャラで録音したのです。
本当かどうか分かりませんが、エンジニア達は、レコーディングの最中に Eddie師匠のソロの音でコントロール・ルームのモニタースピーカーが火を噴いたことに驚き、「これは本当にすごいものに違いない!」と叫んだそうです。
Eddie師匠の参加により、Beat It は黒人のミュージシャンの曲をかけないロック専門のラジオ局がこぞってプレイされました。
それまで一緒になる事がなかったユニークな組み合わせが、両者それぞれに素晴らしい結果をもたらすこととなったのです。※PVには登場しません。
書きながら本当に Edward Van Halen って凄いアーティストだと再認識しました。
R.I.P. Edward Van Halen
ありがとうございます。
Van Halen – Jump [Warner Bros. Records:1983]