古今東西、世界中の素晴らしいアーティストの中で、R&B、歌唱力、存在感とくれば…自分は「Chaka Khan」の名前を真っ先に思い浮かべます。
「Chaka Khan」…「Chaka」はアフリカの言語で「炎」または「赤い」という意味。
レコーディングの際、アレンジが気に入らないと殴りあうこともあった位気性が激しい性格なので、このネーミングは正にその通り。
でもこれは、作品と自身のパフォーマンスに対してのストイックな一面で、こだわりなんです。
無論、実力を兼ね備えていなければただのワガママになってしまうので、現場のスタッフは真摯に受け止めながら、互いにリスペクトしていたはずです。
◆Chaka Khan
今日の曲は自身初のソロ・アルバム「Chaka」に収録されているアーバン・テイスト満載なディスコ・チューンで、内容は男性社会での女性の立場を歌ったモノ。
切実に…そして魂溢れる歌いっぷりで圧倒されます。これぞ「Chaka Khan」♪
———————————-
It’s a losing game I play
In a dog eat dog, show biz town
食うか食われるかのゲームで私敗けたわ
ショービズの街で
I’ve got a dream of my own
And I carry my own weight
私、自分の夢を持ってるし
精一杯努力してる
But still they try to drag me down
でも、まだヤツらは私を引きずり
おろそうとするのよ
I’m a woman in a man’s world
I’m a woman in a man’s world
私は男の世界の女…
———————————-
男女平等、人種平等…今じゃ当たり前の事です。この時代はそうではない。それは否定できません。
でもこの時代にこれをテーマに歌うって、かなり勇気が必要なのかな…当時、私まだ10歳位だったので何とも言えませんが…
とは言え、今でも「男女平等」「人種平等」は最も大きな世界の問題・課題の1つだと思ってます。
因みに邦題は「はずみで抱いて」……..違う! 全然違う! やめて……..ひどいタイトルだ。何だか申し訳ない気持ちになってしまう。
そうなるとカバーした「しばたはつみ(1952/04/11~2010/03/27)」にも一言…でも彼女に罪はない…訳・作詞の「長谷川みつ美」に言いたいとこだが、色んなしがらみがあったんでしょう。
それぞれが「A Woman In A Man’s World」だった。そういう事にしよう! そんな時代の曲でした♪
Chaka Khan – A Woman In A Man’s World [Warner:1978]