「Coolio」はカリフォルニア州コンプトン出身(米国)のアーティスト。
で、コンプトンと言えば、犯罪率が米国で最も高い都市の1つとして知られ、ギャング犯罪で悪名高い街。特に殺人の発生率が高く(全米平均の8倍以上)その殆どがギャングの抗争によるもの。
「Coolio」自身もギャングの一員だったのは有名で、デビュー後も逮捕されてたりします。
そうです。「Gangsta’s Paradise」は自身の事や、地元や同様の地域の仲間に向けたメッセージ。
実際「Coolio」に憧れ、ギャングになって犯罪を犯しまくる人間も多かったそうで…そんな人々に向けた曲なのかな。以下の歌詞でそう思った。
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I’m the kinda G
the little homies wanna be like
On my knees in the night
Sayin prayers in the street light
俺は若いヤツらがなりたがるような男だ
夜は跪いて街灯の下で祈るんだ
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この曲、余りにも有名なので皆さんご存知かと思いますが、元ネタは「Stevie Wonder – Pastime Paradise」。18枚目の「Songs In The Key Of Life(1976年)」に収録されています。
Stevie Wonder – Pastime Paradise
Wonder師匠も「Gangsta’s Paradise」がお気に入りだった様で、1995年のグラミー賞で、「Coolio」と「L.V.」と共にステージで共演しています♪
「Coolio」はこの曲とアルバムでグラミー賞を受賞し、その他多くの賞を受賞しました。米ビルボードの1995年年間シングルチャートでも1位になってます。憧れる訳だ…
もう一つ大ヒットの要因を紹介しますね。こちらも知ってる人多いですが、この曲は1995年の映画「Dangerous Minds」で使用されました。
◆Dangerous Minds(デンジャラス・マインド/卒業の日まで)
「LouAnne Johnson」の自伝「My Posse Don’t Do Homework(ルアン先生にはさからうな)」を原作とした実話に基づくドラマ映画。「Michelle Pfeiffer」主演。
映画は観たんですが殆ど憶えていません。
スミマセン…
元海兵隊隊員の教師「ルアン・ジョンソン」が、問題児ばかりが集められた高校に赴任し、何とか彼等を救おうと奔走する…
大雑把でごめんなさい。こんな話です。
話は忘れましたが「Michelle Pfeiffer」美人です。そこだけは憶えています。こんな先生なら何だって言う事聞きます(笑)。
コーラスの「L.V.」が歌うフックのフレーズがずっと残ります。
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Been spending most their lives
living in a Gangsta’s Paradise
人生の殆どをギャングスタパラダイス
で過ごしてきたんだ
Keep spending most our lives
living in a Gangsta’s Paradise
ギャングスタパラダイスで
人生の殆どを過ごし続けるんだ
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「Gangsta’s Paradise」はギャングの天国ではなく無法地帯を意味します。日本以上に格差が激しい米国。そこから抜け出したいのは同じ思い。だけど、自分(Coolio)と同じ轍を踏むな! そんな曲なのかな…
重いテーマだけど素晴らしい曲です。
朝には似合わないかもしれませんが(笑)♪
Coolio – Gangsta’s Paradise ft. L.V. [MCA:1995]