20代半ばまで普通(一般事務職)に働いていた Dido は、兄 Rollo Armstrong がプロデュースしていたエレクトロ・バンド Faithless(1995-2012)に参加し、成功したことから音楽の世界に入る決断をしました。
デビュー曲である Here With Me はアメリカのドラマ「ロズウェル-星の恋人たち」の主題歌として使用され、ドラマが流行ったことで Dido は大成功を収めます。
Dido のクリアでちょっと暗い感じの声を私はかなり気に入っています。あと、裏返りそうで返らない歌い方とか最高ですね。
きっと Dido はどんなに明るい曲を歌ったとしても、こんな感じになるんじゃなかと思います。でもきっとそれが良いんです。
Here With Me は黙って出ていった恋人への想いを唄った曲です。
「私は私だけれども、私はどこにも行かない、寝ないし、息もできない、あなたが私とここで休まるまで……..」
内容は明るくないです。でもこれにDido のボーカルが見事にハマり、無機質だけれども、どこか心に訴えている様で、悲壮感すら漂うサウンドが神秘的な雰囲気を造り上げています。何度聴いても飽きませんね。
Dido – Here With Me [Arista:1999]