米国の俳優、歌手だった「Divine」を説明する場合、かなりネガティブな言葉で表現する人が多いんだけど、史上最低の悪趣味映画としてカルト映画になってる「Pink Flamingos:1972年」で、彼が犬の糞を食べるシーン観ちゃったら、そうなっちゃうよね。
※Pink Flamingos(ピンク・フラミンゴ)
「世界一下品なのは誰か」を競い合うというストーリーで非常に低予算で作られた作品としても有名。監督は過激で下品なコメディで有名な John Waters。日本でも公開されています。
しかしながら Divine は後にこのキャラクターから抜け出したいと思うようになったそうです。まあこの時代日本じゃ「Drag Queen」なんて言葉誰も知りませんからね。今思えばホント、こういう人達に対して何の悪気も無く、あんな事こんな事言って申し訳ないです。
Divine は1980年代になって歌手としても活動を始めます。本曲はこの数年後に世界屈指の音楽プロデューサー・チームとなる Stock Aitken Waterman(以下、SAW)の初プロデュース!。
SAWについては当ブログでも何度かエントリしてますが、この両者の組み合わせは正しく運命の出逢いだと思います。
この曲歌詞をジックリ読むと実はかなり奥深い。ただのディスコ・ソングじゃないと思ってます。世の男に対して「もっとしっかりしろよ」と痛烈に批判しています。
でも何だか心強くて元気が出るんです。決して歌が巧いとは言えない彼とそのキャラクターだからそうなるのかもしれません。
今日張るのは有志が作ってくれたとても良く出来たPV。歌詞も出てくるので是非考えながら観て聴いて下さい。
You think you’re a man
but you’re only a boy..
お前なんてまだまだひよっこなんだよ…
↑ 歌詞の一部ですが、いくつになってもこの気持ち大切にしたいですね。
Divine は1988年3月7日に睡眠中の心臓発作によって 42歳という若さで亡くなりました。
Divine…その名前通り、神になったのです…
ではまた~♪
Divine – You Think You’re A Man [Proto Records:1984]