1960年代後半、ミュージカル「Hair(ヘアー)」の欧州公演でデビューし、生まれ故郷のボストン(米国)を離れドイツへと移住した「Donna Summer」は、新天地で敏腕プロデューサー「Giorgio Moroder」と出会いました。
ここに「Queen of Disco(ディスコの女王)」が生まれたのです。
◆Donna Summer & Giorgio Moroder
SummerはMoroderと計9枚のアルバムをリリース。これらによって「ディスコ・サウンド」…というより後の「ダンス・ミュージック」のスタンダードの1つが形成されたと言っても過言ではないと思います。そんな女王が初めてグラミー賞を獲得したのが本日の曲「Last Dance」。
この曲はSummerも出演しているディスコ映画「イッツ・フライデー」のサウンドトラックに収録され、Summer自身初のグラミー賞受賞となった記念すべき楽曲なんです。
◆Thank God It’s Friday(イッツ・フライデー):1978年
金曜日の夜、ディスコを舞台にくりひろげられる、さまざまな若者の夢や不安を描いた青春映画。
出だしは遅くスローな展開。子守歌の様にも感じます。その後一気にディスコ・ビートへ駆け上がります。淡々と歌ってますが、かなりの声域を聴かせてくれるパートもあります。確かな歌唱力を備えてこその「Queen of Disco」! 流石です、まさにドラマティック♪ でも演技力は….(笑)。
因みに「Last Dance」はグラミー賞の他、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞も受賞。この年にSummerはディスコの枠を超えたディーヴァになったんじゃないかなって個人的には思ってます。
そんな「Donna Summer」ですが2012年5月17日に63歳という若さで亡くなっています。非常に残念です…….しかしながら、それ以前・それ以降、変わらず世界は女王の曲を聴いて踊っています。ラスト・ダンスを向かえる事は無さそうですね♪ R.I.P. Donna Summer
Donna Summer – Last Dance [Casablanca:1978]