イギリス人とアメリカ人が混在するという、当時では珍しいメンバー構成だった理由で、「Foreigner:外国人」と命名されたこのバンドは元々ヘビー・ロック中心のグループでした。
アーティストは常にトップを目指します。「Foreigner」もしかり。この曲がバンド初の全米1位に輝いた時、ギター担当の「Mick Jones」はこう語っています。
「1位になった時は大騒ぎしたよ。シングルでは初めてだったからね。アルバムでは1位になったけど、シングルでは今まで2位が最高だった。」
これまでの「Foreigner」と言えば、「Waiting For A Girl Like You:1981年」の2位が最高位でした。でもね、これ単なる2位ではないんですね。何と10週連続2位!!!
この時1位への大きな壁となったのは、「Olivia Newton-John – Physical」の10週連続1位。ドーン!まあ、運が悪かったですね。でもやっぱり2位じゃダメなんです。
「I Want To Know What Love Is」は「Waiting For A Girl Like You」同様、バラード調のソフト路線の曲です。
バンドのイメージが損なわれるのではないかと心配し、リリースに反対するメンバーもいましたが、この曲のインパクトの強さと、ちょうどクリスマス・シーズンで雰囲気がピッタリだったという理由でシングル発表が実現したのです。
また、この曲には素晴らしいゲスト陣が参加しています。
「Thompson Twins」の「Tom Bailey」
ブロードウェイ・ミュージカル「Dreamgirls」の「Jennifer Holliday」
そして「ニュージャージー・ミサ聖歌隊」が加わる事で素晴らしいゴスペル・ソングになっています♪
「I Want To Know What Love Is」は英米のヒット・チャートで1位に輝いています。イギリスでは、「Band Aid – Do They Know Its Christmas」を抜いて1985年1月15日に1位になり3週間その座を守りました。
そしてアメリカでは、「Waiting For A Girl Like You」同様に「Foreigner」の前にたちふさがった大きな壁が、「Madonna – Like A Virgin」でした。 これも強い!かなり!
しかし「Like A Virgin」の7週連続1位を阻止して見事1位を獲得。「Foreigner」は音楽シーンに歴史を作ったのです。やっぱり2位じゃダメなんだよね ♪♪♪
ではまた~♪
Foreigner – I Want To Know What Love Is [Atlantic:1984]