私が中学2年の時、当時英語を教えて頂いた「Y先生」は時たま「テープレコーダー」を使って、ポピュラー・ソングを皆で歌う授業を行ってくださいました。
歌う曲は大体「The Beatles」が基本でしたが、「John Denver」も先生にとって定番だった様です。
ある日の授業で「Take Me Home, Country Roads」を歌ったのがとても楽しくて、それがずっと心に残っているので、その記憶がなくならないうちに今回はエントリします(笑)。
「故郷へ帰りたい」という邦題でお馴染みの本曲は、多くのヒット・ナンバーを持つ「John Denver」にとって代表的な曲で、歌詞に繰り返しウェストバージニア州が登場することから、同州の代名詞的な楽曲ともなっていて、2014年には公式にウェストバージニア州の4番目の州歌となりました。
しかしながら「Almost Heaven, West Virginia. Blue Ridge Mountains, Shenandoah River」と歌われるブルーリッジ山脈は全くウェストバージニア州を通っておらず、シェナンドー川もわずかにウェストバージニア州にかかるだけで、そのほとんどは隣のバージニア州を流れています。
「John Denver」は、当時そのことを確かめずに本曲をリリースしてしまいましたが、ウェストバージニア州内でも、ハーパーズ・フェリーという町からは、実際にブルーリッジ山脈とシェナンドー川の両方を一望できることをファンに教えてもらい驚いたというエピソードがあるそうです。
想えばこの曲を授業で教わった事が、私が洋楽を本格的に聴くきっかけになったのかもしれません。英語はあまり上達しなかったけど、「故郷へ帰りたい」を聴くといつも「Y先生」の事を思い出します。ありがとうございます。
John Denver – Take Me Home, Country Roads [RCA:1971]