「サンプリング」という技法によって発展・進化した「Hip Hop」のスタイルを、「R&B・Soul」のアーティストが取り入れるのは必然でした。むしろ遅かったんじゃないかな?
1990年代に入ってから、Hip Hopスタイルの打ち込みやサンプリングによって作成されたトラックに、R&Bスタイルの歌唱を乗せる楽曲が注目され「Hip Hop Soul」と言われたサウンドが多くリリースされます。
真っ先に浮かぶのは「Mary J. Blige」「Puff Daddy(現Sean Combs)」辺りか…異論は認めますが…
「Puff Daddy」については色々言いたい事ある人多いかもしれないが、音楽センスは抜群だと思うし、1つの音楽ジャンル・カテゴリーを作った功績は本当に素晴らしい。
※ラップは下手なのは内緒ですがね…個人的な意見です…異論は認めませんが…(笑)
◆Mary J. Blige & Puff Daddy
「Hip Hop Soul」が何たら….世間が気付き始めた1994年、「Lauryn Hill」は「The Fugees」のメンバー(ボーカル)としてアルバム・デビュー。
◆Lauryn Hill
映画「天使にラブ・ソングを2(1993年)」を観た時から、こりゃスゴいのが出てきたゾ!って思ってましたが、アルバム聴いて更に驚愕。期待を遥かに上まわるパフォーマンスと貫禄に圧倒された記憶があります。
本日の曲はHillの最高傑作として名高い1stアルバム「The Miseducation of Lauryn Hill」からのシングル・カット。
因みにこのアルバムは第41回グラミー賞(1999年)で11部門にノミネート。最優秀新人賞、最優秀アルバム等、女性アーティスト史上最多の5部門を獲得した一家に一枚のマスト・アイテム。
トラックは「Wu-Tang Clan – Can It Be All So Simple」を使用。流石に「Gladys Knight」の声ネタは使われてませんが、おおっ、これぞ「Hip Hop Soul」!そんな感じです。
この歴史的アルバムがリリースされて20年経ちますが、現在のところHillがリリースしたソロ・アルバムはこの一点のみ。ちょくちょく彼女の声を色んなアルバム、サントラで聴く事は出来ますが、次の一作を早く聴きたい…ずっと思ってます♪
Lauryn Hill – Ex-Factor [Columbia:1998]