Linda Ronstadt – You&’re No Good [Capitol Records:1975]

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大学を中退後、女性1人、男性2人のスリーピース・バンド「Stone Poneys」のボーカルとしてデビューした「Linda Ronstadt」はバンド時代から「レコーディングはリンダ1人で」と誘われることが多く、「Stone Poneys」解散後即ソロ・デビューを果たします。


ソロ転向後は、自ら作詞・作曲はせず、新曲でもない、ほぼ全曲、過去に世に出たカバー・ソングを歌うシンガーとしてスタート。

ソロ・シンガーとして注目されはじめたのは1970年頃からで、ウエストコースト・サウンド・ムーブメントの中心で活躍する女性シンガーとしてその地位を確立します。

因みにその頃バック・バンドのメンバーとして集められたのは、「Don Henley」「Glenn Frey」「Bernie Leadon」「Randy Meisner」といた面々で、「Linda Ronstadt」のサポート後「Eagles」として独立しました。


「Linda Ronstadt」は何を歌っても完璧でした。カントリー、フォーク、R&B、ロック…..あらゆるジャンルをこなし、批評家だけではなく大衆にも支持され、この当時の女性シンガーとして頂点に君臨します。

            
「彼女は僕の目からみても世界最高の歌手だね」

                  
当時のマネージャー兼プロデューサーの「Peter Asher」が言っています。
「Linda Ronstadt」の成功は「Peter Asher」との出会いから始まりました。

「Peter Asher」によって「Linda Ronstadt」は「ロスの歌姫」から「アメリカの歌姫」へと成長することとなります。

2人が組んだアルバム「Don’t Cry Now:1973年」は全米アルバム・チャート45位を記録、そして次作「Heart Like A Wheel:1974年」でとうとう1位を獲得します。

この記念すべきアルバムからのシングル・カットが「You’re No Good」で「Linda Ronstadt」に新たなスタイルを確立させました。


これまで「Linda Ronstadt」にとって全米トップ10入した曲はいずれも過去のヒット曲のカバー・ソングでした。この曲のヒットによってLinda Ronstadt」は真のアーティストとなったと私は思っています。

「You’re No Good」は1975年2月15日付の全米チャートで1位(1週間)を記録しています。

                 
去る2011年、「Linda Ronstadt」はパーキンソン病によって歌手活動が困難になったことから、故郷アリゾナの地元紙のインタビューで引退したことを明らかにしました。残念です。でもいつかまた復帰する事を願っています。

                
Linda Ronstadt – You’re No Good [Capitol Records:1975]