この曲を「Madonna」が歌う事になったのは全く
偶然で、元々彼女の為に書かれた曲ではありません
でした。
Warner Bros(レーベル)の「Michael Austin」が
ある日デモ・テープ(死語)を聴いていた時に
たまたま出会った曲で、誰に歌ってもらおうかな
って考えたところ、丁度その翌日にアルバムの
打ち合わせがあった「Madonna」に聴かせたところ
案の定、彼女は気に入り夢中になったそうです。
Austin 曰く「正に彼女の曲だね」
しかしながら、プロデューサーの「Nile Rodgers」
は当初この曲が好きで無かった様で、レコーディ
ングに難色を示したそうです。
※Nile Rodgers
米国のプロデューサー、ギタリスト。当ブログでも
しばしば紹介させて頂いている超レジェンド。
Rodgers は当時こう語っています。
「曲は憶えやすくていいなって思ったんだけど、
歌詞がうけると思わなかった」
「でも中々この曲が頭から離れなかったんだ。
それで僕は彼女に謝ったんだ。4日も頭に残ってる
って事は、スゴイ曲に違いない。これで行こう」
既にスーパースターの座に君臨している別格の
Rodgers が、いくら伸び盛りと言えども格下の
アーティストに頭を下げる…。当り前の事ですが
中々出来る人いないんじゃないかな?
Rodgers先生、リスペクトしてます♪
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I made it through the wilderness
Somehow I made it through
辛い毎日を何とか乗り越えてきたわ
私なりにどうにかしてきたの
Didn’t know how lost I was
Until I found you
あなたに会うまではずっと彷徨ってたのよ
I was beat Incomplete
I’d been had, I was sad and blue
私は打ちひしがれててた
ずっと悲しくて泣きたい気分だった
But you made me feel Yeah, you made me feel
Shiny and new
でもあなたは私に感じさせてくれた
輝きと希望を
Like a virgin
Touched for the very first time
ヴァージンみたい 初めて触られた様にね
Like a virgin When your heart beats
Next to mine…
初めての感じ、あなたの鼓動が伝わってくるの…
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色んな偶然と、Rodgers師匠の決断によりこの曲
はリリースされ、空前の大ヒットを記録しました。
全米チャート6週連続1位、世界のほとんどの国で
5位以内を記録。そして全世界の売り上げはなんと
2100万枚! 「Madonna」はこの曲で Next Step
に登ったのです♪
本曲を作詞した「Billy Steinberg」はこう言って
います。
「この曲は単にヴァージンと言う言葉を盛り込み
たかったんじゃないんだ。自分は初めてじゃない
かもしれないし、それで辛い思いをしたかもしれ
ない。もしくは新しい関係を築いているかもしれ
ない…それが感動を呼び、心の傷も癒えていく
…そんな内容なんだ」
かなり深いですね。皆さん改めて聴いてみては?♪
Madonna – Like A Virgin [Sire:1984]