当時はインターネッツもないし、流通も現在の様に発達していない、洋楽の情報なんて何週間も遅れてやっと田舎の高校生に届く時代。それも能動的に取りに行かないと、自分が知らない間に通り過ぎてしまう…
この曲を知ったのは、ラジオだったのか?ディスコだったのか?それとも誰かのプレイを録音したTDKのカセットテープだったか憶えていないが、脊髄反射で「この曲は買いだ!」と感じたのは憶えています。
だけどね….誰の何て曲か分かんなかったんですよ。
しかしながら、若者は楽観的で、且つ、根拠のない自信を皆持ってるものだ。自分もかつて若者だったから経験済。
若者は考えた。
「大体の曲はサビの歌詞がタイトルになってるハズ。」
若者はしばしば浅はかな思い付きをするが、たまに大当たりする事がある。
頭の中で再生してみる…
その時自分は18歳。外国人と話したのは日本語が堪能な留学生2~3人のみ。ヒアリング・レベルは最低ライン 。
Dance(ヒアリング可)
Your (何となく分かるが微妙)
Love (一応ヒアリング可)
Away (…)
自信を持って言えるキーワードは「Dance」のみだ 。でも何故かレコードを見つけられるとその若者は思っていた。プランBを考えない若者って素晴らしいな…
ありったけの小銭と大事にしまっていた夏目漱石先生(千円札)と共に若者は街のレコード店へ…
この頃ディスコ・チューンを精力的にリリースしていたレーベルの1つが「アルファレコード」でした。
先ずはココだ!
どのレコード店でもこのレーベルのスペースがありました。
何度も探してるコーナー♪
いつまでたっても売れないレコード
もう買ってるレコード
見た事もない新譜レコード
ワクワクする瞬間だ♪
もうすぐチェックが終わる….
まだか、早くこい…
で、この曲らしきジャケットを手にする…
おおっ、もしかして君か?
心の中で問いかける…
YES!…そのレコードは即答
キター!!!(ホントか?)
相思相愛が出会った瞬間だ。
たまに勘違いもあるけど…(笑)
視聴は出来たかもしれない…が、若者はレコードを抱えてレジに向かいお金を出す。
何故か自信満々なのだ♪
さらば夏目漱石。 また会おう。
家に帰り即針を落とす…
これだ!
至福の瞬間♪
こうしてバブル期のディスコで欠かせない盛り上げ必至の曲に自分はたどり着けたのだ…♪
Michael Prince – Dance Your Love Away [Alfa International:1985]