当時(1981年)雑誌の記者だった「Neil Tennant」と、学生だった「Chris Lowe」が、楽器屋で運命の出会いを果たし、「Pet Shop Boys」というちょっとミュージシャンらしからぬ名前のユニットがロンドンで誕生します。
名前の由来は共通の友人がペット・ショップで働いていたと言うのは有名な話。以来2人の音楽活動がスタートしました。
デビュー曲となる本作、「West End Girls」誕生の切っ掛けは、「Grandmaster Flash – The Message:1982年」この偉大なオールド・スクール・ラップ・ソングから、後に全英・全米を制するポップ・ソングは生まれます。
2人は「West End Girls」のプロデューサーに70~80年代のダンス・ミュージック・シーンを牽引した「Bobby Orlando」を起用。しかしアメリカのクラブや一部ヨーロッパの国々で人気を得ましたが、商業的にはイマイチでした。
その後1985年に「Parlophone(EMI傘下)」に移籍した「Pet Shop Boys」は、「West End Girls」再リリースのために「Stephen Hague」にプロデュースを依頼します。そしてこれが見事に大当たりし、移籍2曲目でスーパースターの座に登りつめた2人でした。
これまで沢山のヒット曲を世に送り出している2人ですが、自分はこの「West End Girls」が今でも一番好きです。
あの都会の喧騒をイメージさせてくれる雰囲気、音、そして曲の内容….苦悩、犯罪、格差、薬物、クラブ、セックス……今も昔も変わらない問題、課題を独特の言い回しで唄ってくれています。何度聴いても彼らのベスト・ソングですね。
Pet Shop Boys – West End Girls [EMI:1985]