「We Don’t Need No Education」
教育なんて必要ない
余りにも有名なこの一節…
流石 Pink Floyd…♪
閉塞的な学校教育への反発を歌った本曲は、実際に中学生(当時)がコーラスを唄いPVにも登場し、反社会的な歌を歌わせているとして非難の対象になりました。
また、レコーディング参加の依頼を持ちかけられた音楽教師が「生徒に音楽産業の現場を見せる絶好の機会」と承諾したものの、実際にスタジオに行き、歌詞の内容を見て青ざめたというエピソードもあります。
アルバム「The Wall:1979年」では「Part I〜III」の3つに分かれていて、「Part II」がシングルとして発売されました。
Pink Floydはヒットシングル不要というポリシーを持っていましたが、アルバムのプロモーションのためにプロデューサーの「Bob Ezrin」が「子供たちにコーラスで歌わせる」というアイデアでバンドを説得しリリースとなった様です。
実際にコーラスはメンバーの「David Gilmour」が
「イギリスにテープを送って、10歳から15歳までの北ロンドンに住んでいる少年からなるコーラスを集めるようエンジニアに要請した」
と語っており、また、その後戻ってきたテープを聴いてGilmourはショックを受けます。
何とエンジニアは一人一人に違った歌い方をさせて24トラックにすべての歌を収めたものを送ってきたのです。
その出来があまりにも素晴らしい出来だったので、そのテープをそのまま使用し、Pink Floyd最大のシングル・ヒットが生まれました。
「Another Brick In The Wall (Part II) 」は1980年1月19日に77位でBillboard Hot100にチャート・イン。9週後にトップの座を射止め4週間その座をキープしたのです。
余談ですが、2005年「LIVE 8」出演の際、「Roger Waters(プロデューサー)」が「Another Brick In The Wall (Part II) 」を演奏することを提案しますが「David Gilmour」は拒否しました。
理由は「We Don’t Need No Education」 の一節がアフリカへ向けるメッセージとしては相応しくないからだと、後のインタビューで語っています。
ではまた~♪
Pink Floyd – Another Brick In The Wall (Part II) [Columbia:1979]