バスケットボールの神様と評される「Michael Jordan」が1995年3月のシーズン後半にシカゴ・ブルズに復帰した時、彼の大ファンである私は期待と興奮で復帰後の試合を毎試合観戦しました。
しかし野球の体、感覚から脱却出来ていない「Michael Jordan」は、プレーオフ、オーランド・マジックとのシリーズにおいて、重要な場面で些細なミスを繰り返し敗れました。かなりショックだったのを憶えています。
そして同時に次シーズンへの期待を待ち望んでいる最中、「Michael Jordan」はアニメーションと実写をからめた映画「Space Jam(スペース・ジャム):1996年」の撮影に入ります。
自分としては「映画なんてやらないでしっかりトレーニングして、引退前のパフォーマンス魅せてくれよ!」って心鏡だったんだけれども、人一倍負けん気の強い彼はやっぱりやってくれます。
「Michael Jordan」は映画の撮影場所付近に専用のバスケットボールゴールを設置しました。そして何と連日ここに、「Scottie Pippen」「Shaquille O’Neal」「Reggie Miller」等、NBAの主力選手(当時)が集まり「Michael Jordan」と共に練習に励みます。
彼の元にチームの壁を越えてみんなが集まってくれたのです。後に「Michael Jordan」は「このオフの練習で従来のバスケットボールの感覚を取り戻し、相手選手の動きを把握できるようになった」と語っています。
チームの壁を超えた仲間はこの映画にも多数出演します。親友の「Charles Barkley」を始め「Patrick Ewing」「Larry Bird」といった今ではNBAのレジェンドと言われる面々が登場し「Michael Jordan」の人望の大きさを証明しました。
一方この映画は音楽に関しても主力アーティストがこの映画のために集まりました。
Seal
Coolio
LL Cool J
Method Man
Busta Rhymes
Barry White
Jay-Z…etc
もの凄い面子です。NBAレジェンドに勝るとも劣らない層々たる顔ぶれです。
こんな豪華なサウンド・トラックは滅多にお目にかかれません。
その中でも私が一番好きな曲が、R. Kelly – I Believe I Can Flyです。(やっと出てきた)
「勇気を持って信じれば出来ないことはないんだよ」
「Michael Jordan」はそれを信じて色々な事に挑戦し、結果多くの事を成し遂げました。この曲は彼のためだけではなく頑張っているすべての人達のためのメッセージだと思います。
「I Believe I Can Fly」は全米2位、R&B シングルチャートで 6週間1位を記録、全英シングルチャートでも 1位を記録し、グラミー賞3部門に輝きました。
この曲を聴く度に私は目頭を熱くしてしまいます。いつも前向きに信じて生きていこう…..そう後押ししてくれる曲です。1996年のベスト・ソングです♪
R. Kelly – I Believe I Can Fly [Jive:1996]