Rose Laurens – American Love [WEA:1986]

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1980年代にクラブDJ達によって生み出された音楽と言えば、「House Music」と、そこから派生した「Techno」が真っ先に思い浮かぶけど、もう一つ忘れちゃいけないのが「High Energy(Hi-NRG)」♪

「House Music」はディスコ・サウンドにソウルの要素が加わり進化し、「Techno」はディスコをより機械的な方向性を目指し独自の発展を遂げてきました。

「Hi-NRG」もディスコの発展形ですが、N.Y.の黒人ゲイ・サウンドが元の「House Music」とは違い、欧州のユーロ・ディスコに強い影響を受けて誕生した音楽で、こちらは白人ゲイのコミュニティから生まれたもの。
 
 
とは言え、当時ディスコ・クラブの中心はやはりN.Y.です。「Studio 54」や「Paradise Garage」のように「Hi-NRG」の聖地と言われたクラブがこの地にありました。それがSecond Avenue 6th Streetで1980年から1988年まで営業していた「The Saint」♪

「The Saint」はそれまでのニュー・ヨーカーの誰もが見たことない程豪華なクラブだったと言われています。

「ここを超えるクラブはないよ」、「あんなクラクラする体験はあの時だけだね」…等、当時を知る人々の評価は高いです。

因みにオープン3週間で3000人が250$を払い会員になったそうです。1980年は「1$=約227円」。やはり白人はお金持ってますな。
 
 
そんな「The Saint」でプレイされた沢山のセイント・クラシックから本日はこの曲を聴いてもらいます。

パリ出身の「Rose Laurens(女性)」が1986年にリリースしたディスコ・チューンで、ちょっと「Tina Turner」を思わせるハスキー・ボイスと、何だか前向きなサウンドが特徴的です。パリっ子なのに何故「アメリカン・ラブ」なのかは謎です(笑)。

Laurensは1970年代に10代後半に音楽デビューし、1980年には仏版の「レ・ミゼラブル(ミュージカル)」に出演。その後数々のリリースを重ね、現在も活動中です(1953/03/04生)。まだまだ頑張って欲しいですね♪


 
 
Rose Laurens – American Love [WEA:1986]