1970年代のディスコ・エラの音楽が、ブームが終わった後も一部のマイノリティによって深く熱く進化し、やがて究極のダンス・ミュージックへと昇華しました。
そんな進化の過程で重要な役割を果たしたのが、黒人ゲイとその人達を対象としたクラブ、「Paradise Garage:1977年~1987年」@N.Y.。
当ブログでもしばしば取り上げてますが、「Paradise Garage」は当時一部のディスコ嫌いな著名人らにより起こった反ディスコ活動の結果、「Disco Sucks:ディスコ糞食らえ!」とまで迫害された、真のディスコ・フリーク達の大きな受け皿となった箱の一つであり、そのクオリティは接客、音、その他様々なプロセスに於いて、最高水準のレベルを誇っていました。
その「Paradise Garage」の強烈で洗練されたサウンド・システムでプレイしてもらう事を目指したレコード・レーベルやアーティストは、恐らくですが多数存在していたと思います。そして「Paradise Garage」もそれを強力にサポートしていました。勿論、「良いもの」、つまり彼らの感性と一致したものに限りますけどね。
ディスコ・エラ終焉前にも「彼ら」の感性を持った曲を輩出するレーベルがあったのは事実です。しかしながらそれの終焉と共にほぼその活動を止めてしまいます。
今回聴いてもらうのは終焉後の排他的状況の中、その感性を受け継ぎつつ新たな創造をクリエイトしたN.Y.発のレコード・レーベル「West End Records」のリリースの中でも未だ絶大な人気を誇る最高のトラック♪
ボーカルは「Paradise Garage」の看板DJで最早神とまで崇められいるレジェンド、「Larry Levan」がこよなく愛した歌姫「Taana Gardner」。
この曲、出だしはスロー・テンポで始まり、途中から一気にディスコ・モードに突入する超絶アッパー・チューン。ミックスは勿論Levan師匠 ♪ドーン
でもこの曲これだけじゃないんです。後半ラストに仕掛けられた脳天に突き刺さるチョッパーベース(~09:00頃)が激アツ!このアイデアに完全脱帽。
僅か1小節。時間にして2秒足らずのフレーズが爆音で踊り続けるクラウドを直撃します。このインパクトはスゴイです。是非最初から最後まで聴いて下さい♪
ではまた~♪
Taana Gardner – When You Touch Me [West End Records:1979]