80年代最後の年にリリースされた本曲は、90年代を代表するダンス・ミュージックとしてだけでなく、ポップ・ミュージックシーンでも大ヒット。全英2位(1989年)、全米2位(1990年)を記録し、何と世界中で300万枚を売り上げたのです。
売れた枚数も凄いんだけど、この曲の真の凄さはその息の長さにあります。流行廃りが特に激しいダンス・ミュージック界で、当時この世界のメッカだったN.Y.のアンダー・グラウンド・チャートで約半年の間トップに君臨し続けました。
まあでも一番驚いたのは本人達でしょうね。ベルギー出身の3人組によるこの曲は元々シカゴ・ハウス・レジェンドの名曲、Farley Jackmaster Funk – The Acid Life」をベースにした「The Pro 24’s – Technotronic(曲名)」
と言う曲がオリジナル。
これに「Ya Kid K」のボーカルと、これまたシカゴ・ハウス・クラシック、「Marshall Jefferson – Move Your Body」の超有名なあのフレーズが加わりこの曲が完成したのです。
因みに曲のクレジットは、「Technotronic feat. Felly」となっていて、ジャケやPVではこの「Felly」なるモデル嬢が口パクで出演しています。理由は当時「Ya Kid K」が15歳だった事だそうです。
日本では年齢に関係なく普通にPVなんて出演してる気がしますが…ま、各国様々なルールがあるんだな。そんなことも学んだ1曲でした。
ではまた~♪
Technotronic – Pump Up The Jam [ARS Records:1989]