昨年末、ブラジル出身の実業家で日仏大手自動車メーカーのパートナーシップを統括するアライアンスで社長兼最高経営責任者を務めていた Carlos Ghosn が、金融商品取引法違反の容疑で逮捕され、保釈中の身でありながら密出国によりレバノンに逃亡しました。
それ以来、この曲が年を越して頭の中でヘビー・ローテーションなう(笑)。
すみません。笑い事では無いんですが、Ghosn被告と日本の出入国管理のザルさに憤りを感じつつも、何だか笑ってしまう自分がいます。
レバノンは第二次大戦後、金融や観光などの分野で国際市場に進出し経済は急成長。
首都ベイルートは中東経済の中心地となり、また国際的リゾート地として大いに賑わい「中東のパリ」と呼ばれるようになりました。
しかしながら、中東戦争に伴うPLOの流入により、国内の微妙な宗派間のバランスが崩れ発生した衝突が引き金となって内戦が勃発。
※PLO:パレスチナ解放機構
イスラエル支配下にあるパレスチナを解放する事を目的とした諸機構の統合機関。
以後断続的に紛争が続いたため、国土は著しく荒廃し、経済的にも大きな打撃を受け「中東のパリ」の栄華は失われました。
本日の曲「The Lebanon」は、5thアルバム「Hysteria」からのシングルで、全英11位、全米64位を記録。
歌詞は紛争相次ぐレバノンの状況を歌った曲。
かなり政治色が強いです。
She dreams of nineteen sixty-nine
Before the soldiers came
彼女は兵士達が来る前の1969年を夢見る
The life was cheap on bread and wine
And sharing meant no shame
彼女はパンと葡萄酒の質素な生活で、
恥ずかしいと思うこともなく分け合ってた
She is awakened by the screams
Of rockets flying from nearby
彼女は近くから飛び出したロケットの轟音で目覚めるんだ
And scared she clings onto her dreams
To beat the fear that she might die
恐怖で彼女は見ている夢に執着する
死ぬかもしれないという恐怖を打ち裂くために
And who will have won
When the soldiers have gone?
From The Lebanon
The Lebanon…
レバノンから兵士たちが去っていった後に
一体誰が勝者になるんだろう?
The Human League は1977年に Philip Oakey(ボーカル)を中心に結成。ニュー・ウェイヴのブームの中、シンセサイザーとシーケンサーによるシンセポップの先駆者として活動する英国の音楽ユニット。
何度かバンド名が変わりデビューし、メンバーの入れ替わりもありましたが、現在も活動を続けてるレジェンド・ユニットが The Human League なのです♪
ま、バンドのコアとなってるメンバー、 Philip Oakey 、Joanne Catherall、Susan Ann Sulley の3人はずっと一緒。
現在:
過去:
自分、Joanne Catherall(画像左)好きなんですよ…あの頃の。The Lebanon のPVでも分かりますが very Cool & Beautiful !!!
…好きですよ Catherall さん…あの頃ですが…
さて、レバノンですが、ちょっとあの辺がとてもきな臭くなってます。
Ghosn被告も微妙な感じです。おとなしく日本に居れば良かったんじゃないかな?今後の事を考えるとね。ま、どうなるのか生暖かく見守りましょ(笑)。
では、今年もどうぞよろしくお願いいたします♪
The Human League – The Lebanon [Virgin:1984]