UKロックシーンの重鎮 The Style Council のリーダー Paul Weller は、当時ソウルとR&Bを離れ、米国で急速に成長していた House Music にハマり、結果的にアルバムを1枚制作しました。
しかしながら、5thアルバム Modernism: A New Decade は、レーベル(Polydor)からリリースを拒否されます。
理由は多分「House Music」だから…全編こんな得体の知れない音楽で作られたアルバムなんて…と思ったんだと自分は思う。
何でも受け入れて、時にはカオスになってるUKポップ・ミュージック・シーンを支えてるレーベルにしては保守的だな…何て思ったっけ。
さて本日の曲 Promised Land は5thアルバムからのシングルで、あまり知られてないけど、オリジナルはシカゴ・ハウス・クラシックとして名高い Joe Smooth による Deep House チューン。
どちらかと言えば、自分はオリジナルの地味さが大好きなんだけど、アップリフティングな打ち込みと、ピアノが協調されたこのトラックも大好き♪(ボーカルの好みは人それぞれ…)
オリジナルはシカゴ・ハウスだけど、リミックスはデトロイト・テクノのレジェンド Juan Atkins。
当時は今で言う「Techno」って音楽が生まれた直後で、Atkins のサウンドも、デトロイトのハウス・ミュージック…みたいな感じだった。
House Music…延いては Paradise Garage の音を追求したWeller の仕事は一見間違ってる様に見えるがこれも正解。結果オーライなのだ。
レーベルから拒否された Modernism: A New Decade は、皮肉にもタイトルに合わせてか約10年後の1998年に正式リリースされたけど、何故か Promised Land が収録されていないのが残念だ。
最後に…
歌詞は以下…House Music 創世記に多かった人種問題についての内容…だと自分は思ってる。
これがボトルネックになったのか…
それは分からない。
Brothers, Sisters,
one day we’ll all be free
From fighting,violence,
people crying in the street
When the angels from above
Fall down
and spread their wings like doves
We’ll walk hand in hand
Sisters, brothers,
we’ll make it to the Promised Land
You and I
We’ll walk the land
And as one, and as one
We’ll make our stand
When the angels from above
Fall down
and spread their wings like doves
We’ll walk hand in hand
Sisters, brothers,
we’ll make it to the Promised Land
Modernism: A New Decade 以降、The Style Councilは1989年末に解散。Wellerはその後ほぼ2年間に渡って公の場から姿を消しましたが、ソロとして復活し、現在に至っています♪
The Style Council – Promised Land (Longer/ Extended Version / Juan Atkins/ Club Mix) [Polydor:1989]