デビュー前から「Madonna」を追っかけてた自分にとって「Live To Tell」はあまりにも突然のリリースでした。
当時は一般的なインターネッツなんて無いし、音楽情報ゲッツするには、ラジオ、音楽雑誌、行きつけのレコード屋さん、そして小林克也氏の「ベストヒットUSA」等々。
自分の印象では何の前触れもなくこの曲はチャートに登場し、当たり前の様にトップに君臨しました。
この頃の「Madonna」は2ndアルバム、「Like A Virgin:1984年」の大成功で、空前の世界ブーム真最中。もうちょいこれで引っ張ってから、ドーンとプロモーションして衝撃の新作リリースだと勝手に思ってましたから。
更に追い打ちをかける様に、「Madonna」が、米俳優「Sean Penn」と結婚した事を知りショックを受けました。
今でこそ大俳優の「Sean Penn」ですが、当時の私にとっては「誰やねんコイツ(怒)」状態。しかも「Live To Tell」はPennが出演している映画、「At Close Range:ロンリー・ブラッド」の主題歌になっていて、PVも思いっきりコラボしてるじゃないですか!
しかしながらこの曲は素晴らしい♪この曲は彼女にとって3曲目の全米No1。
それまでの1位の曲は、「Like A Virgin:1984年」「Crazy For You:1985年」の2曲。
前者は「Madonna」をセックス・シンボルとして世に知らしめた記念すべき曲。後者は2016/04/17のエントリでちょこっと紹介した青春映画、「Vision Quest~青春の賭け:1985年」の挿入歌で、「Madonna」にとって初のバラード・シングル。
「Live To Tell」は「Crazy For You」と同様にスロー・テンポな曲だけど、とてもシリアスでちょっと重い曲。派手なサビや歌いまわしは無く、淡々と流れていくメロディは、一回聴いても「?」って思う人は多かったと思う。でもこれが
クセになるほどジワジワ来るんです♪
服装も多数の「Wannabe:ワナビー」を生み出したチャラチャラな衣装ではなく、シックなワンピース(いいね!)。暗闇の中で静かに歌いながら映画のシーンを回想している感じの映像がとても印象的。
「Madonna」にとってターニングポイントとなった記念すべき曲。アーティストとして次のレベルにステップ・アップしたんです。ファンとしては喜ばしい事ですが、更に手の届かない存在になってしまったのです。
元々違う世界に住んでるのに何を言ってるんだと思いますがね。
ではまた~♪
Madonna – Live To Tell [Sire:1986]